ソロ・アンサンブルおすすめ作品 -金管・混合編-

先月に引き続き今回も、ティーダ楽譜担当・よっしーが独断と偏見で選ぶ
オススメのソロ・アンサンブル作品(今回は金管・混合版)をご紹介します。
あくまでも私の好みだけで選んだ作品の数々ですので、コンクール向きじゃないやん!
っていう苦情は受け付けません(笑)

 

【トランペット独奏】「婚礼の合唱」によるアリア
(ワーグナー/宇田川不二夫)
この作品は宇田川さんからお送りいただいて、拝見して
強烈に感動&驚愕した作品。
原曲越えと言っても過言でないぐらいです。
婚礼の合唱にこんな魅力があったのかと
再認識させられました。
感動を呼ぶこと間違いなし!
(※他編成でも出版予定です)
【トランペット4重奏】THE BELLS(小長谷宗一)

こちらの作品も初めて見たとき驚きました。
各パートが重なり合って、旋律を生み出しているのです。
聴いただけではわからないと思うのですが
楽譜を見ると細部まで凝ってかかれた作品で、
そのおかげで初級チームも演奏しやすく
かつ高い演奏効果を得られる素晴らしい1曲なのです。

【トランペット5重奏】即興的小品(宇田川不二夫)

軽やかなリズムの中で伸びやかに登場する旋律が印象的。
伴奏の和音が変わるたび色彩豊かな音楽を感じます。
”即興”というタイトルの通り、
とらわれることなく自由なようでありながら
統一感の取れた音楽に魅了される1曲です。

【ホルン3重奏】A Small Piece for Horn Trio
(田丸和弥)
最初に言っておきます。この作品、今年大人気です!
古典風の素朴な音楽がホルンの音色にマッチしています。
タイトルの通り、決して大きくはないスモールな作品なのですが様々な要素、音楽が詰まった、飽きさせることのない作品です。
【ホルン8重奏】交響曲第9番第3楽章
(ベートーヴェン/吉村一哉)
荘厳で神秘的な音楽がホルンの格式高い音色と融合しました。
重なり合うメロディを各パートで悠然と鳴らし、融け合って1つの音楽を作る…
アンサンブルの醍醐味を味わえます。じわじわと盛り上がってくる音楽に感動必須です。
【トロンボーン3重奏】おもちゃの交響曲
(アンゲラー/束科積夷)
3本のトロンボーンとトイ(おもちゃ)パートで演奏されます。
古典的な音楽とおもちゃパートが楽し気に奏でられ遊園地にきたかのようにワクワクする第1楽章
トロンボーンとおもちゃの掛け合いも楽しめる第2楽章
同フレーズをテンポを上げながら繰返す第3楽章から成ります。
【トロンボーン4重奏】Pray and Play(小田美結子)

それぞれ「プレイ」と読むけれど意味は全く違う、
2種の同音異義語が対照的に描かれた作品です。
まずは「Pray」こと祈りの音楽。
表情豊かに、しっとりと感動的に奏でられます。
そして「Play」こと遊びの音楽。
こちらはリズミカルに、ポルタメントも取り入れたジャズ風のノリの良い音楽になっています。

【トロンボーン8重奏】Fanfare in D(吉村一哉)

この曲をオープニングで聴いたら
ワクワクせずにはいられないだろうなあという作品。
冒頭のファンファーレの重なり合いもステキですし中間部のメロディックなところも前進する力がみなぎっていてワクワクしちゃいます。
オープニングにいかがでしょうか。

【バリチューバ4重奏】想いは彼方に(宇田川不二夫)

リズミカルな伴奏に乗せてメロディが颯爽と駆けていくような作品。
かと思えば中間部ではユーフォニウムが奏でる甘い音色にトリコにさせられます。
2つの場面どちらも魅力的で、対照的な2面にギャップ萌えです。

【バリチューバ4重奏】ジャズ組曲(山口哲人)

「バリチューカッコイイ!」と思わず言っちゃうような魅力が詰まった作品。
じわじわと迫ってくるかのような第1楽章、ジャジーに甘く展開される第2楽章、目まぐるしく展開されていく第3楽章
普通のクラシカルな音楽とは一味違った新たな1面が垣間見える作品です。

【金管5重奏】レザレクション組曲(上岡洋一)

序奏・行進曲・間奏曲・終曲の4部から成る作品なのですが中でも私は行進曲がとても好きです。
トコトコ歩いているような可愛らしい音楽かと思えば少し愁いを帯びた表情も垣間見えそれがより一層曲を引き立たせています。
柔らかく華やかな終曲も聴かせどころです。
(※ティーダキッズ版も有)

【金管5重奏】大地を駆ける者達(富士原裕章)

金管バンドで大人気の富士原さんによる、新作金管5重奏です。
富士原さんらしいメロディ、美しいハーモニーが健在でたくさんの方に演奏してもらいたいです。
いい意味で人を選ばない作品です。

【金管8重奏】ニューキャッスルの民謡による幻想曲
(足立正)
民謡独特のハーモニーが印象的な作品。
原曲の民謡は悲しい恋の歌ということで冒頭は物悲しい雰囲気が漂いますがその後は悲しい恋も忘れちゃうかのように時にリズミカルに、時に穏やかに表情を変えていく親しみやすい作品です。
(※ティーダキッズ版も有)
【金管8重奏】祈りが光にかわる時(吉村一哉)

冒頭の金管楽器のハーモニーに惹きつけられ教会のような祈りの音楽に引きこまれます。
テンポアップしてからは勢いをつけた8本の楽器たちが力の限り音楽を奏でているかのよう。
冒頭の雰囲気を残しながら、音楽が展開していきます。

【金管8重奏】祈りは時を越えて(石原勇太郎)

荘厳な冒頭を経て、リズミカルかつ勇壮にメロデイが登場します。
かと思えば隣で寄り添ってくれるような優しい1面もあり…
そしてなんといっても堂々とした美しいエンディングは感動を呼ぶこと間違いなし。
金管楽器の繊細さと力強さの両面が見える作品です。

【混合4重奏】スカイ・フラグメンツ(壺井一歩)

こちらはなんとも独創的な作品。
限定された音素材の中で響き合うハーモニー、そしてそれらをスネアドラムがつないでいく感じ…
独特の音楽、そして空気感に引き込まれる作品です。

【管打5重奏】彩舞(岩村雄太)

管楽器3本に打楽器2人というという限定された編成でここまで和風、かつしっかりとした作品ができるのかと驚いた作品。
木管楽器の暖かな音色と打楽器の力強さが絶妙にマッチしています。

【管打7重奏】Aki・Chaki・Chai(赤嶺康)

「あきちゃきちゃい」とは関西弁で言うと「なんでやねん!」
に近い意味を持つ言葉だそうです。
そういわれてみるとそれぞれの奏者が思い思いに
何かを言い合っているような…
それでいながら統一感も感じる
遊び心がありつつ、しっかりした作品です。

木打8重奏/金打8重奏
小さなバンドのための綺想曲「じゅげむ」
(足立正)
2012年度吹奏楽コンクール課題曲がアンサンブル編成で!
学生だった当時、初めてこの曲を聴いて
音楽でこんなことができるんだ…!と衝撃を受けました。
今の、そしてこれからの学生の皆さんにも
ずっと親しまれてほしい1曲です。
【インターチェンジャブル5重奏】
マスクとベルガマスクよりガヴォット
(フォーレ/松山千紘)
可愛らしく跳ねるようなテーマが印象的な作品。
この作品について調べてみると、
フォーレは当初あまり演奏されることがないだろうと思って
自身の過去の作品を基に編纂したとか…
それでもこうやって現代でも親しまれているんだから
さすがフォーレさん!ですね。
【インターチェンジャブル吹奏楽/8重奏】
ファンタジーの練習帳(山口哲人)
ユーモアあり、親しみやすさあり、様々な編成あり、
多様な音楽ありの作品です。
たとえるならば…音楽のおもちゃ箱のような…!
4つの個性的な小品から成りますが、
個人的にはゆらゆら揺れるようなテーマが印象的な第2曲、
独特なリズムで迫ってくる第3曲がお気に入りです。
【インターチェンジャブル8重奏】春の歌(芳賀傑)

ちょっと季節は違いますが…
それでも紹介したくなる名アレンジ。
岡野貞一による、おぼろ月夜、春が来たが収められています。
前半は美しくハーモニーが響きわたり、
中間部からはだんだんと勢いが増してきて
春の喜びを感じるかのようなおしゃれなアレンジです。
(※クラリネット8重奏版吹奏楽版も有)

気になる作品はございましたでしょうか??
新譜につきましては順次出版予定ですので、今しばらくお待ちくださいませ。
みなさんのコンクールでの活躍を、お祈りしています♪
なお、編曲許諾等各種お手続きにつきましてはお気軽に弊社までご連絡くださいませ。

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