岩村雄太メモリアル

2014年度、岩村氏への委嘱作品『Pulse of The Earth ～蒼い星の鼓動～』を演奏された鹿児島県吉野小学校金管バンドの卒業生の皆さんからもたくさんのお手紙をいただきました。
抜粋してご紹介させていただきます。

私達のために素敵な曲を作ってくださり、そして、直接、丁寧にご指導いただきありがとうございました。5，6年前に、あの曲に出会い、その時の衝撃は今でも鮮明に覚えています。
当時小学6年生だった私には、とても難しく、同じパートのメンバーや同じ動きのある人たちと試行錯誤を重ね譜読みをしていたことを今になってもたまに思い出し、懐かしい思いでいっぱいになります。
“中学・高校でも音楽を続けたい„と思い、ずっと続けてこられたのは、岩村先生、そして「Pulse of the earth」という曲に出会えたからだと思っています。
私は今、高校3年生になり、進路を選択する時期になりましたが、今、日本だけではなく、世界中が、新型コロナウイルスの影響で大きく混乱し、学校も、相次ぐ休校によって授業は例年より大幅に遅れ、先が全く見えません。大変な状況ではありますが、「Pulse of the earth」の最後「未来へ」のように前向きに未来へ向かって進んでいこうと思います。
岩村先生とあの曲との出会いは私にとってかけがえのない大切な宝物となっています。
大切な宝物と、最高の思い出をありがとうございました。

突然のことでとてもびっくりしました。私はあの頃部長をしていた者です。最後のコンクールで曲を作曲していただき、今までのコンクールの中で1番思い出に残っている作品です。遠い鹿児島までご指導に来ていただき、あの頃の私たちにとって、とても刺激のある練習になりました。県大会、九州大会、選手権と約1年間Pulse of The Earthを演奏させていただきましたが、練習すればするほど、楽しくなっていきもっとたくさんの方に聴いていただきたい、もっと演奏がしたいと我武者羅にみんなでがんばることができました。高校3年生になった今でも、音名も運指番号もでてくるぐらい私にとって１生忘れることのできない作品です。
本当にありがとうございました。

まず初めに、私たちのために作曲してくださった岩村雄太さんが亡くなったと聞いて大変驚いております。
私は、6年前小学6年生でトロンボーンパートに移ったばかりだったのをとても覚えています。岩村さんが作曲してくださった曲は、変拍子が多く、みんなで必死になりながら音とりをしました。初めは難しいと感じていましたが、曲が完成した時、とても達成感があり、この曲で小学生最後のコンクールを出場でき本当によかったと心の底から思いました。
今でも、同級生や後輩たちと「あの曲難しかったけど、思い出の曲だよね。」と話すほど私たちにとって大好きな曲です。
吉野小学校のために作曲してくださり、また、学校まで来てくださってありがとうございました。
心より岩村雄太さんのご冥福をお祈り申し上げます。

僕は、6年前吉野小学校金管バンドに所属していた頃に、雄太先生に曲を書いて、演奏させていただきました。その頃はとても幼くどういう状況なのかあまり分かっていませんでしたが、今考えると、生きていて普通に出来る経験ではないと驚いています。僕はあの頃から6年経った高校生の今でも音楽を続けています。その理由の内にその頃のすごい経験をしたからという理由も入っていると思います。なのであの頃の経験と先生にはとても感謝しています。先生が直接教えに来て下さったのも覚えています。そしてあの頃の曲、「Pulse of The Earth ～蒼い星の鼓動～」は、吉野小学校金管バンドの演奏が十字屋にCDがあったり、Youtubeにもあがったりしています。なのでたまにあの頃を思い出したりします。最後に、僕は先生にとても感謝しています。どうか安らかにお眠り下さい。

吉野中学校3年の黒田結羽です。

この度は、お亡くなりになられたと聞き、大変びっくりしました。
とても残念です。
私が吉野小学校金管バンドに入部して、初めて演奏したのが、岩村先生作曲の「ヴォルケーノ ～神々が棲む山の詩～」でした。
当時小3の私は、バスドラムを担当しました。
とても上手な先輩たちに教えてもらいながら、一生懸命練習した日々を覚えています。
顧問の末吉先生が、
「これは、吉野小のために、岩村先生が作ってくださった曲なんだよ」と、よくおっしゃっており、こんな素晴らしい曲が作れるなんて…どんな先生だろう、会ってみたいな…と思っていました。
この曲がきっかけで、みんなで演奏することの楽しさを知り、パーカッションのことが大好きになりました。中学3年生になった今でも続けています。そして、高校でも続けたくて、今、音楽科のある高校進学に向けて、頑張っています。
先生、私に音楽の楽しさや、素晴らしさを教えていただき、ありがとうございました。大変な時もあるかもしれないけれど、そのときは、「ヴォルケーノ」を舞台で演奏したときの気持ちに戻って頑張りたいと思います。